2011年4月27日(水) 高知市文化プラザかるぽーと小ホール
WAYNO KOCHI genki up LIVE
主催: 国際的な音楽交流を中心に高知を楽しくするプロジェクト
「高知 GENKI UP LIVE」と名付けた今回のライブ。
出演はお馴染みのWAYNO。
高知に住んでいないのに、会うたびに「おかえり」と言いたくなるフォルクローレの5人組です。
ギターのパンチョ、ベースのヒデジ、サンポーニャのルイス、 パーカッションのセーサ、チャランゴのレイデル。
この晩は衣装も白でまとめ、いつもよりおしゃれな雰囲気。
それぞれ出身国が違いますが、息のあった演奏は優しさに溢れています。
使われる楽器は特徴ある民族楽器が多く、休憩時間には近くで見入ってしまいました。
吹き抜ける風を思わせるサンポーニャは並んだ竹を吹く楽器。
草を踏む獣の足音みたいなチャクチャはやぎの蹄を束ねて音を出す。
マンドリンのようなチャランゴはもとはアルマジロの皮で作るとか。
その素朴な楽器から洗練されたサウンドが奏でられます。
初めて高知で聞いたのは13年前だったっけ。
ステージの上と下お互いに刻み込まれた時の流れを思いつつ、ゆったりと音に包まれたら気分はいつしか行ったこともないアンデスの山々。
曲はお馴染みの「コーヒールンバ」や、「コンドルは飛んでいく」
そして日本語の歌詞がついた「チューニョの花」は
生まれたところ、帰ってくると
いつかあなたは言ってたよね
川の流れが海にたどり着き
空にのぼって、また雨になる
東北で失われた多くの命も
きっと雨や風になってまたふるさとに戻ってきますように。
最後に本公演の収益金122,731円は日本赤十字社を通じ、東日本大震災における義援金として被災地復興にご活用いただけるよう送金させていただきました。
会場にお越しいただいた皆様のチケット購入によるご協力、誠にありがとうございました。
(小坂ゆみこ)