2016年9月30日(金) 高知市文化プラザかるぽーと小ホール
主催: 国際的な音楽交流を中心に高知を楽しくするプロジェクト/高知市文化振興事業団
出演:カーリー・ストリングス、ハナカタマサキバンド
21回目となるWMN。
前々回のナムガルからご縁が生まれ、今年の春には単に飲みに来るという目的で高知に遊びに来てくれたハーモニーフィールズの小巌さん。小巌さんの築いた北欧音楽との繋がりと溢れる音楽への情熱で今回の公演が生まれました。
ご紹介いただいたメインアクトのカーリー・ストリングスは母国エストニアで大注目を浴びるグループですが、キャリアとしてはまだ若く、おそらく全員20代かな?最初に見たビデオクリップからも感じたのですが、彼らの元にさまざなアートの才能を持った人たちが集まっているんじゃないかな?と思うくらいのビジュアルのポップさ、自己プロモーションの上手さ。そして肝心の音楽も、しっかりとトラッドな部分を押さえながら、自分たちのポップな持ち味を思いっきり発揮していました。
アイリッシュ、カントリーに繋がるどこか重くて切ない感覚。その上で踊ろうよ、楽しもうよ!となる感じ。これが個人的にはたまらなく好きな部分でして、実際のライブもCD以上の素晴らしい内容でした。
リハーサル中には、ある曲のコーラスにメンバーの一人が満足せず、ワンフレーズをずーっと繰り返していたことも印象的で、自分たちが受け継いだ音楽に全てを捧げている、といった姿をまじまじと見た瞬間でした。
オープニングアクトのハナカタマサキバンドも素晴らしかった!Vo&Guのハナカタさん、Baの大村さんともそれぞれ中央で音楽活動をされていたのですが、縁があって高知にやってこられ、また縁あって素晴らしいバンドを結成されていること、その中に自分の大好きなパーカッションの北添さんが入っていること。いやー、高知って不思議だ。
ハナカタさんの音楽は、アイリッシュの風がふんわり漂いながらも、独自の世界が拡がる極上のポップでした。今回の公演でご縁ができ、蛸蔵での単独公演や、シアターTACOGURAさんへの楽曲提供など、新しい繋がりが生まれたことは主催者として嬉しい限りです。
こんな繋がりを紡いで、これからも楽しい企画を行います!
(吉田剛治)