2009年12月1日(火) 高知市文化プラザかるぽーと小ホール
World Music Night vol.4
~世界の音楽と料理を楽しむ夕べ~
主催:国際的な音楽交流を中心に高知を楽しくするプロジェクト/(財)高知市文化振興事業団
当プロジェクトが誇る人気プログラム、ワールドミュージックナイトも第4回目を迎えました。
これまでは半屋外の会場で、お祭りっぽい雰囲気のイベントでしたが、今回は初めての冬の開催、そしてメインアクトがしっとりとしたジャズボーカルのイーデンさんということで、会場をかるぽーとの小ホールに変更しました。
会場の雰囲気が変わると、一気に普通の(?)コンサートになるため、逆に小ホールならではの空間が作れないかとスタッフはあれこれ思案して、当日に臨みました。
今回のテーマは、“フォーマル!”
お客さんにオシャレをしてもらい、おいしい料理と素敵な音楽で特別な時間を過ごしてもらおう!ということで、まずはスタッフからドレスコードを設定することにしました。
打ち合わせの席で盛り上がる女性陣とは対照的に、おしゃれに縁遠い男性陣は「困ったなー」という表情でしたが、当日会場に集合すると、男性陣もバッチリ決まってました!
オシャレしたスタッフが勢揃いするだけで、一気に会場の雰囲気も変わります。
こういうことも大事なんだなーと、あらためて思った次第です。
もう一つのテーマは“ライブハウスの雰囲気”
通常の会場配置では、ホール内はステージとイスが整然と並んだ形なのですが、客席の後方1/3の座席を取り払い、スタンディングテーブルを並べて、照明を落とし、ライブハウスらしい雰囲気を作りました。
この空間も評判良く、 いい雰囲気で演奏が進みました。
肝心の演奏は、オープニングアクトにアースデイズ・シンガーズの皆さんの歌からスタート。会場をしっとりとした雰囲気に包み、料理メインから、さぁ、演奏を聴くぞ!という空気に会場を変えました。
そして2年ぶりの復活となる、フラメンコユニット・クアトロアマダスさんの演奏。
ブランクを感じさせない、情熱たっぷりの演奏と踊りに、客席は一気に盛り上がります。
演奏終了後に起きた、大きな拍手が印象的でした。
続いてフラットファイブ・ジャズカルテットさんが登場です。
サックスの坂田さんのサービス精神たっぷりのトーク、たくさんのキャリアを重ねた故の安定した演奏、スタンダードジャズ中心の選曲と、お客さんを盛り上げるツボを心得た、心憎いまでのパフォーマンスでした。
最後を飾るのはイーデン・アトウッドさん。ピアノのデイヴィッド・モーゲンロスさんと2人でのステージですが、時に熱く、時に情感たっぷりの、圧巻のステージです。
曲の合間MCでは片言の日本語トークで笑わせ、しゃべってる本人も爆笑し、という歌の世界とはちがったユーモアも見せられていました。ステージ音響スタッフの山崎さん曰く「笑い方がジャニス・ジョップリンみたいっすねー」の言葉にも頷けます。
本編終了後は、イーデンさんとフラットファイブ・ジャズカルテットさんの共演です。
演奏曲は「ザ・クリスマスソング」と「ホワイトクリスマス」。
少し早い、クリスマスプレゼントになったのではないでしょうか?
いろいろと制限が多いホールでのイベントにかかわらず、協力していただいた施設管理の方々、マナーを守って楽しい会場の空気を作り上げていただいたお客さま、おしゃれスタッフの皆さん、そして素晴らしい演奏を見せてくれた皆様、ありがとうございました!
今回の経験をプラスして、プロジェクトはどんどん高知を楽しくしていきます!
(吉田剛治)