レクチャーコンサートシリーズ World Music Journeyvol.1 大井貴司スーパートリオ

2009年10月4日(日) アルテック
レクチャーコンサートシリーズ World Music Journeyvol.1
大井貴司スーパートリオ
主催:国際的な音楽交流を中心に高知を楽しくするプロジェクト/(財)高知市文化振興事業団

今回より始まった、演奏とトークによるレクチャープログラム「ワールドミューッジックジャーニー」。
第1回目の解説は私、青山清水が担当することになりました。

最初に、今回出演する大井貴司さんとの初めての出会い(1988年日本コロンビア赤坂スタジオで、当時、富士通コンコードジャズフェスティバルで来日中のレイ・ブラウントリオとのレコーディングで私がトリオの楽器をセットしたこと)について話をし、その後徳島の東祖谷で19年続いている「ジャズフェスタ イン 祖谷」での関わりや高知でのライブ、ビブラフォンという楽器の説明をした後に、メンバーを紹介して大井さんにバトンタッチ。
スムースに進めることができました(よかったよかった)。

1部
1.September In The Rain
ジョージ・シアリング(pf)作曲。シアリングのクインテットは、大井さんのトリオにギターとドラムを加えたもの。当時はクールサウンドと呼ばれたピアノとビブラフォンのハーモニーが新鮮だった。

2.Winking Sun(オリジナル)

3.Bags Groove
ミルト・ジャクソン作曲のMJQでも重要な曲で、ミルトの著作権に対する知識が甘かったため、本人に印税が入らなかった話しなどをしました。(本人はBags New Grooveというタイトルで演奏していた)

4.ペガサス(オリジナル)
私のリクエスト。1988年に録音されたMr.Blueの中の曲で、わくわくするテーマが楽しい。

5.アランフェス協奏曲(ロドリーゴ)
日本人はアラフェス好きなので、本日のコンサートに来られたクラシック好きな人にも大満足の出来でした。

6.Sister Sadie
ファンキーな曲での1部最終曲。

2部
1.よさこい節~ルパン3世のテーマ(大野雄二)
いきなりよさこいのメロディー~ルパン3世のテーマに入っていく絶妙な取り合わせで盛り上げました。

2.Vibraucy(オリジナル)

3.B.M.(オリジナル)
公演翌日にB.M,の略称は、私(青山=Blue Mountain)のことでは?と聞いてみると、大井さん曰く「気がつかなかったけど、そういうことにしましょう(笑)」とのことでした。

4.Diango(ジョンルイス)
ジョンルイスがジャンゴ・ラインハルト(g)のために作った追悼曲。MJQでは必ずステージのラストで演奏した名曲です。私はMJQのツアーマネージャーとして5度の日本ツアーをした際、ジョン達は3セットのプログラムを振り分けて演奏していましたが、ラストは必ずDiango、アンコールはBags“New”Grooveでした。

5.Softly As In A Morning Sunrise
もともとはミュージカルの曲ですが、MJQの演奏でジャズメンに好かれる曲となりました。

6.Summer Time(ジョージ・ガーショウイン)
大井さんとピアノの白土さんのデュオ。

7.Cookin’ At The Continental(ホレス・シルバー)
ファンキーなホレス・シルバーの曲

Encore1.南国の夜(On A Tropic Night)
ハワイアンではなく、メキシコの曲。大井さんのメロディの唄わせ方素晴らしい。私がリクエストしましたが、終演後曲名を聞きに来るお客さんもいて「よしよし」という気分でした。

前後半あわせて2時間半の演奏が終了。終演後のCD販売も盛況でした。
大井さん、楽しい“南国の夜”をありがとう。集まってくれたお客様も喜んでいました。
今後もプロジェクトはたくさんのコンサートを企画しています。
アルテックにもどうぞご来場ください。

(青山清水)