Vocal Crossing @Kochi

2017年5月3日、高知市横内の緑に包まれた閑静な住宅街の一角にあるアートギャラリー、星ヶ岡アートヴィレッヂでヴォーカルクロッシングの初の高知公演を開催した。
今回のメンバーは、ジャズをベースに活動する4人。
ピアニストのジョージさん、ヴォーカリストの伊藤さん、矢幅さん、kotetuさん(トロンボーン奏者としても活躍)。

ライブは2部で構成され、1部はジャズのスタンダードなナンバーからジャミロクワイの「ヴァーチャル・インサニティ」(学生時代に聞いていた曲の為、ここでテンション急上昇)、ビートルズの「ブラックバード」(鳥の羽音や鳴き声で始まり、個人的に一番好きだった曲!!)が演奏され、それぞれの音の即興のアドリブとリズムの掛け合いで、お客さんの心を掴んで、ヴォーカルクロッシングの世界に引き込んでいく。

2部ではそれぞれのオリジナル曲や、はっぴいえんどの「風をあつめて」、狩人の「あずさ二号」では、伊藤さんと矢幅さんの老夫婦コントから始まり、みんなが??となっているとあずさ二号の停車地である安曇野にわさびを取りに行ったというエピソードで歌と繋がり、客席から笑いが漏れる。また、2人共が歌にビブラートをきかせまくりジョージさんに注意されるという爆笑の展開に。

客席の一番後ろで全体を見ていると、ライブの終盤、聴くお客さんの体が自然に横に揺れだし、だんだんと揺れがおおきくなっていく。何だか、楽しくてわくわくするのにリラックスできるという不思議な感覚にみんなが陥っているのがわかる。
また、最後のアンコール曲には、星ヶ岡アートヴィレッヂの主宰者であり、4月にお亡くなりになった平岡望さんを追悼し、チャールズ・チャップリンの「スマイル」が演奏され、フィナーレを迎えた。

幅広いジャンルの曲で構成されたライブは、年代や人を問わず楽しめ、本当にリラックスした状態でいい音楽を聴ける空間をみんな楽しんでいたように見えた。 ドリンク販売(アルコールもあり)も盛況だったし、飲みながらゆったりと音楽を聴ける空間っていいな。ボーカルのみの4人編成でもライブも、ジョージさんのピアノだけのライブも聴いてみたいな。と、次回への期待も膨らむライブでした。

皆さん、ぜひまた高知へ!!

(池田綾)