World Music Journey vol.5 「アメリカン・ルーツ・ミュージック~その源流から拡がりへ~」

2012年2月4日(土) 高知市文化プラザかるぽーと小ホール
World Music Journey vol.5
「アメリカン・ルーツ・ミュージック~その源流から拡がりへ~」
主催: 国際的な音楽交流を中心に高知を楽しくするプロジェクト

音楽にまつわるお話を演奏を交えてお届けするレクチャープログラムの第5弾を開催しました。
今回は、ジョン万次郎がいた19世紀のアメリカはどんな国だったのか?
その後世界の大衆音楽をリードすることになるアメリカン・ミュージックのルーツをテーマに、音楽評論家のピーター・バラカンさん、ブルーグラス専門月刊誌『ムーンシャイナー』編集長の渡辺三郎さん、アコースティック弦楽器の達人であり、洗足学園音楽大学ジャズコース・ギター講師でもある有田純弘さんをお招きしてお届けしました。

構成は大きく分けて4つ。
・ジョン万とフォスターの時代
・フロンティアと産業革命そしてバブル
・Great Awakening 信仰リバイバル
・20世紀 ブルースの誕生(1902)以降、現在の音楽へ
という、それぞれに深いテーマを2時間ほどで、演奏を交えながら駆け足で進んでいくという流れになりました。

演奏はお三方の他にも、高知からそれぞれテーマに見合ったミュージシャン5組(アースデイズ・シンガーズ、樹奈、スイング・サム、山崎眞幹、ロンギング・フォー・ザ・サウスランド)が加わり、バラエティ豊かなステージとなりました。

また、公演当日の朝、ピーター・バラカンさんがDJを務めるラジオ番組で本公演の簡単な内容紹介をしていただいたのですが、その番組のリスナーに、ジョン万次郎さんのご子孫の方がいらっしゃり、会場にメッセージと、ジョン万次郎さんが残した英詩を届けていただくというサプライズが!
予想外のプレゼントに、出演者・スタッフ・そして来場された方々も、今回のテーマが決して自分たちと関係のない話ではなく、脈々と現在に続いている歴史を感じることとなりました。

(吉田剛治)